利用者の前提条件
- 老人ホームまで片道2時間ほどかかる上、面会時間に制限があるので訪問が難しい
- 今までほとんどパソコン・スマホの類は使ったことがないがアレルギーがあるわけでもない。
- むしろインターネットには興味がある
過去の経験上、年齢より興味の有無のほうが障害となるので、今回はまだ期待が持てそう。
課題と対策
トラブルが起きたときに対応が難しい
→Androidタブにする
そもそもトラブルが起こりにくい端末を選定する必要がある。最初はIP電話専用機を考えたが意外に高いくせに面白味がない上、専用機でトラブルが起きた場合に遠隔でサポートの余地がない。拡張性やリモートコントロールの点ではWindowsが優位だが、UpdateしただけでOSがイカれるようではだめなので却下。利便性と安定性の間を取ってAndroidタブを選定。「なんかおかしくなったら再起動すれば大抵直る」というのは大きい。
→リモートコントロールできるようにする
以前はドコモのMobizenが便利だったが、ドコモがサポートをやめてしまい機能も大幅に縮小されたので、TeamViewerを使用することにした。電源が入っていないと接続できても画面が真っ暗で操作できないという欠点があるが、Skype等で外部から起こしてやれば動く。
→Playストアと設定をロックする
Android最大の疑問はチャイルドロックがない点・・・なんでなんだろう。ドコモのあんしんモードでPlayストアと設定をロックする。
→Automateでフライトモードを自動解除を促す
設置1日目にして誤操作でフライトモードになってしまう事件が発生、フライトモードのON/OFFはあんしんモードで規制できないためautomateで自動解除したい。rootがあれば解除まで自動化できるが、取れなかったのでフライトモードを検知したら音声で繰り返し解除方法を伝える方式にした。
→APN監視(未実装)
ドコモ端末は勝手にAPNがspモードになる事象が発生するので、時々APNをチェックして強制的に修正するようautomateで実装したい。
操作が覚えられない
→ホームアイコンを必要最小限にする
これだけでも「難しい」感がぐっと減る、誤操作の防止にも有効。
→必要最小限の説明書を作る
スクリーンショット多様、文字数少なめ、必要最小限。
→Googleドライブのショートカットをホームに作っておく
一発で共有フォルダ内の写真が見られるようになる。家族・親戚に写真をアップロードしてもらえ、すぐ見られる。メールの操作を覚えるより簡単。
ちなみにGoogleフォトは共有フォルダをワンタッチで開く方法が見当たらなかったので見送り。
→デジタルフォトフレームEX
充電したタイミングでGoogleドライブ内のファイルを自動的に表示するフォトフレーム化できる。できれば「明かりが消えたらストップ」が欲しいところ、照度検知機能自体はあるが想定したとおりに動作せず、タイマーで代用。
→アプリのアップデートを無効にする(見送り)
アップデートしてUIが変わると途端に操作できなくなってしまうので、アプリのアップデートは切る・・・つもりだったが、準備中にバージョンの古さが原因でGoogleドライブにアクセスすると謎のエラーが発生するという症状が出たため見送り。UIを変えないのもユーザビリティの一つだということにいいかげん気づいてほしい。
→バッテリー切れを音声で通知する
automateを使用して、バッテリーが一定以下かつ充電状態でなかったら日中時間帯のみ音声で通知する。日中じゃなかったら朝まで待って再通知する。
→着信音を変える
デフォルトの着信音では電話なのかパッと理解できないので電話らしい音にする、Skypeはデフォルトの着信音を変えられないのでコンタクト毎の着信音を個別に変更で対応。
セキュリティ
話を聞いていると、所有物を勝手に移動されたりするケースがある模様。無断持ち出しに対する対策が必要。
→位置監視
Geozillaで位置を監視、想定範囲の外に出たら遠隔端末でアラートを出せる。(Preyでもできました)
→盗難追跡
Prey Anti-Theftで対応、アンチウィルスのおまけと違って盗難対策に特化しているのがGood。位置追跡の他、定期的に写真を撮影するなどのアクションも可能。
→IEMIをメモっておく
被害届を出す際にあったほうが良い模様。
→テプラで連絡先を貼っておく
「移動する際は●●まで連絡ください」と貼って、ばーちゃんの個人所有物でも、みんなの共有物でもないことを明示しておく。
→Automateで電源断イベントを監視・無効化する
Automateで電源断をメール通知・写真撮影・音声で警告できるようにしたい。rootが取れればrestartコマンドを使用することでシャットダウンをキャンセルして再起動させる事も5回に4回ぐらいは可能な模様。なおrebootの方がコマンドとしては安全だが、実権してみたところ3回連続で失敗したのであきらめた。
今回はrootが取れなかったので「電源を切らないで下さい!」と音声で電源が切れるまで警告するようにした。
今回はrootが取れなかったので「電源を切らないで下さい!」と音声で電源が切れるまで警告するようにした。
コストを安く抑えたい
→MVNO SIM
家族で使っているOCN Mobile OneにSIMを1枚追加、月額500円で使用できる。通信量制限の問題はあるが、速度を256Kbpsに設定することで通信量制限を受けなくなる。動画は厳しいが通話や遠隔操作に問題はない。
→IP電話&Skype&LINE
Skype Out, Skype Inという手もあるが月額料金がかからず、フリーダイヤルも利用可能なBrastelで番号を取得。アプリは日本語表示も可能で操作のシンプルなCSipSimpleを。LINEはユーザ数の多さを踏まえて一応。