丁寧に車を運転していたのに、家族が車酔いしちゃうことありませんか。
それ、二酸化炭素濃度が高いせいかもしれません。家庭用二酸化炭素濃度測定機買いませんか?
製品比較
選び方のポイント
二酸化炭素
二酸化炭素は不快になり始めるのが1000ppmな一方、現実的には1000ppmなどすぐに超えてしまう模様。従って1000ppmで「危険!危険!」と騒いでしまうようなものはNGという事になります。国民生活センターの試験によると石油ファンヒーターを使うと30分で5000ppmに達し、換気の目安となる1時間で10000ppmに達する模様なので、石油やガスによる暖房を行っている場合は10000ppm程度まで測定できると良いかもしれません。概ね2000ppmが各種基準を上回る「空調に苦情が出てくるレベル」らしいので、今回は2000ppmまで測定できることを最低条件と考えてみます。
ただし表中に(VOC)と記載してあるものは、VOCセンサから二酸化炭素値を推測している製品です。VOCの検出に使用しているセンサは不明ですが、MOSセンサ等の場合相当の高レベルでないと正確に検出することができず、Foobotのレビューでも酷評が相次いでいます。NDIR方式等の商品を選択するべきでしょう。
一酸化炭素
ガス(ガスコンロも含む)暖房を使用していたり、七輪でさんま焼いちゃうような人は一酸化炭素測定機能もあると良いかもしれません。Wikipediaによると国内基準での許容室内濃度が50ppm以下、症状が出始めるのが500ppm。国民生活センターの試験によると石油ファンヒーターを使うと即座に4ppmに達した後安定するようです。
屋外濃度は東京都で平均0.6ppmぐらいですが火気を使用しない屋内の濃度は不明。
多くの製品は一酸化炭素濃度を単体で測定することはできずVOC(揮発性有機化合物)の一部として検出するため、「何だかわからないがガス濃度が高い」という形で検出されます。また安価なVOCセンサは低濃度のガスを検出できないようです。
PM2.5
測定粒度を明示していないもの(Awairのようにダストセンサー扱い)は対応していないとみなします。PM0.5が気になる人は検出粒度0.5μm以下のものを。VOC
個人で手に届く価格帯で精度の高いVOCセンサは無理な模様で、精度はそれほど高くないと推測されます。おまけ程度に考えましょう。
本体への数値表示
製品によって、おおまかな状況を色で表示するものと具体的な数値を表示してくれるものの2種類に分かれます。電源
常時接続方式か、十分なバッテリー性能を持ったものがよいでしょう。USBで給電するタイプの場合はモバイルバッテリーと組み合わせる方法も考えられます。
接続方式
無線LAN対応であれば直接ネットワークに接続できるため、機種によっては遠隔から品質測定をできるものもありますが、Bluetoothと比較すると電力の消費が多く、都市部やマンションにおいて通信品質の悪くなりがちな2.4GHz帯(802.11b/g)しか対応していないものが多い点に注意が必要です。
Bluetoothはスマートフォンなどの親機が近くになければ通信することができませんが、遠隔地の測定をしたいというニーズがなければ無線LANと比較して混信の問題は少なく、省電力です。
夜間抑止
今回紹介している製品は家庭用のためほとんどが備えていますが、業務用などはしきい値に達した場合昼夜問わずアラートが鳴ってしまうものがあります。寝室で使用する場合などは夜間のアラートは抑止できたほうが良いですね。インターネットへの接続を必須としないこと
アプリのインストール時はともかく、インストール後はインターネットへの接続を必要としないほうが望ましいでしょう、例えば車内で利用する際は常にテザリングしていなくてはいけませんし、多くの場合インターネットへの接続を必須とするということはメーカーのサーバとの接続を必須とするということで、メーカーがサーバの運用を取りやめた瞬間に無用の長物になってしまいます。
各製品のコメント
AIR MENTOR PRO
既に販売してるのでAmazonでレビューも見られます。一酸化炭素は最大3.5ppmとそこそこ現実的な値が測定できますが、VOCの一部として検出され個別の値は見られません。CO2上限は2000PPMと低めですが、保証値が2000ppmなだけでアプリ上は9999ppmまで表示されるそうです。(メーカーより回答)
PM2.5は1.0μmからのためPM0.5は検出できないことがAmazonレビューにも記載されています。
ただAmazonだとサポートが悪いとか怒ってる人もおり、当方も購入前にが英語で問い合わせた時はすぐフレンドリーな返事が帰ってきたものの、購入後に精度に疑問があり問い合わせたら返事が帰ってこなくなりました。
日本で購入できるところが見当たらないのが残念ですが、台湾のオンラインショップPC Homeで日本までの送料込み約2.2万円で買えます。
AIR MENTOR2との比較資料を見てみるとアプリアラートがない?
PM2.5は1.0μmからのためPM0.5は検出できないことがAmazonレビューにも記載されています。
ただAmazonだとサポートが悪いとか怒ってる人もおり、当方も購入前にが英語で問い合わせた時はすぐフレンドリーな返事が帰ってきたものの、購入後に精度に疑問があり問い合わせたら返事が帰ってこなくなりました。
日本で購入できるところが見当たらないのが残念ですが、台湾のオンラインショップPC Homeで日本までの送料込み約2.2万円で買えます。
AIR MENTOR2との比較資料を見てみるとアプリアラートがない?
AIR MENTOR 2
2017/12/7出荷の新商品、CO/CO2の検出上限が改善され、なぜか802.11bgnにも対応。PMは0.7umと微妙に改善されリモート接続に対応した模様(台湾語なのでよく分からず)。WiFi対応のためかバッテリーが廃止されましたが、コストを考えれば妥当なところでしょう。(どうしても必要なら汎用USBモバイルバッテリーが使えるはず)
同じくPC Homeから送料込み2.7万円で買えます。
購入しましたのでレビュー記事を参照下さい、結論から言えばおすすめしません。
同じくPC Homeから送料込み2.7万円で買えます。
購入しましたのでレビュー記事を参照下さい、結論から言えばおすすめしません。
ACER AIR MONITOR
スペック的にはAIR MENTOR PROとAIR MENTOR2を足して2で割ったような製品、大きな違いはAlexaやIFTTTに対応してる点ぐらい?実売価格はAIR MENTORよりややお高め。AIR MENTORの中の人は違いを聞かれて「市場のセンサーはCO2推測値を表示することがありますが、我々は実測値を表示します」と言っていたとおり、マニュアルを見るとVOCからCO2を算出してるようです。
uHoo
ACER AIR MONITOR
スペック的にはAIR MENTOR PROとAIR MENTOR2を足して2で割ったような製品、大きな違いはAlexaやIFTTTに対応してる点ぐらい?実売価格はAIR MENTORよりややお高め。AIR MENTORの中の人は違いを聞かれて「市場のセンサーはCO2推測値を表示することがありますが、我々は実測値を表示します」と言っていたとおり、マニュアルを見るとVOCからCO2を算出してるようです。
uHoo
スペック的には最も優秀なのですがお値段も微妙。
"Ultra Portable"とか銘打ってケースまで用意してますが、バッテリーは搭載しておらずインターネット接続がないと使用することすらできません。また使用にあたっては彼らのサーバとの接続が必要なため、サービスを終了されたらゴミになるというのが最大の欠点。
何とかならないのかサポートに聞いてみましたが、ダメだそうです・・・。
"Ultra Portable"とか銘打ってケースまで用意してますが、バッテリーは搭載しておらずインターネット接続がないと使用することすらできません。また使用にあたっては彼らのサーバとの接続が必要なため、サービスを終了されたらゴミになるというのが最大の欠点。
何とかならないのかサポートに聞いてみましたが、ダメだそうです・・・。
Foobot
こちらも既に販売しているのでAmazonUKでレビューも見られます。概ね要件を満たしてるがCOはVOCとして検出、検出限界は1000ppb(1ppm)と屋内で使うにはセンシティブすぎる。また残念なのは接続方式が802.11bgnな点。近距離なら何とかなるかもしれませんが都市部で使用するには向いてるとは言い難い。二酸化炭素はVOCから算出するため制度が悪いと評判悪く絶賛値下げ中です。
AirVisual
この3つの中ではディスプレイを内蔵しているのが特徴。公式サイトがメチャクチャ重たい上に見づらいのでINDIEGOGOで情報収集。なんかもうこの時点でダメダメ感が漂う。そして接続方式が802.11b/g/n。一酸化炭素の測定には対応していないのも残念。
致命的なのはバッテリーは内蔵かつ寿命がたったの4-6時間。内蔵バッテリーの仕様は不明ながらユーザが容易に交換可能できないものなら5年後にはゴミでしょう。
アプリのレビューを見てみるとアラームのレベルが設定できないようです。
アプリのレビューを見てみるとアラームのレベルが設定できないようです。
Atmotube
カバンに付けて持ち運べちゃうぜ!でも防水性はない。一見クールなデバイスで「PM2.5対策に有効」とか紹介してるサイトもありますが、PM2.5対応は困難」と公式に否定されています。
ただその一方で昨年11月頃のIndiegogoコメントでは次期製品で対応を匂わせるようなコメントもあります。
We plan to integrate NO2 sensors (as well as PM sensor) in next generation. So far Atmotube detects temperature, humidity and harmful gases, like CO and CO2, and a big number of Volatile Organic Compounds (VOCs) and display the data as overall Air Quality Index.対応を見込んでなのか、アプリを見るとPM2.5等の項目が見えます。デバイスが手元にないので測定画面は見られなかったもののスクリーンショットを見た限り測定値はAir Quality Scoreにひとまとめにされており、各物質ごとの数値が見える画面が見当たらない点はちょっと気になります。
内蔵バッテリーは約1ヶ月ほど持つと記載がありますが交換可否は不明。ユーザレビューによるとバッテリーの持ちが非常に悪いようで苦情が殺到しています。(v2で改善された模様)
暫定的結論(2018/1/30)
おすすめできる製品はありません。
更新履歴
- 2016/3/31
- 全体的に記述見直し
- 2016/3/30
- AtmotubeのPM2.5対応見込みを訂正、結論を変更。
- リスト更新
- FoobotのCO評価を変更
- 2017/1/18
- uHooのスペック追加とAtmotubeについて追記。結論を変更。
- 2017/6/3
- uHooに追記、結論を変更。
- 2017/11/29
- AIR MENTORへの問い合わせ結果の反映とAIR MENTOR2を追加
- 2018/1/10
- ACER AIR MONITORを更新
- 2018/1/11
- 全体的に見直し